モノリスカラムの誕生
モノリスカラムのモノリスとは「一体型」を意味します
これは国立大学法人京都大学 曾我直弘教授(当時)、中西和樹准教授(当時)、そして当社京都モノテック
により開発され、それまでの常識を破る画期的な液体クロマトグラフィー用のカラムとして誕生しました。
モノリスカラムの特長
従来の多孔質球状粒子を充填したカラムとは異なり、三次元ネットワーク状の網目構造により形成されるマクロ孔 とその骨格自体が粒子の集合体状であることに由来するメソ孔という2種類の大きさの細孔を有した モノリスシリカゲルを分離剤として使用したロッドタイプ(棒形状)の液体クロマトグラフィー用一体型カラムです。
従来の粒子充填カラム | 高分離を達成するには粒子の小径化が必要なため高負荷圧になる | |
モノリスカラム (一体型) | >高分離を達成できしかも低負荷圧のまま!! |
モノリスシリカゲルを使用する利点
液体クロマトグラフィーのカラムとしてモノリスシリカゲルを使用すると、高分離低負荷圧で分析ができるだけでなく、DNAやタンパク質等多種多様な物質を卓上型の小型遠心分離機やピペットを使用して数十秒で分離することが可能です。
つまり
- メソ孔・マクロ孔・シリカ骨格径を各サイズ独立してコントロールできます。
- 高分離・低負荷圧・操作簡便性を同時に実現できます。
- 分離工程の簡素化・低コストを目指すことができます。
モノリスシリカゲルの構造
モノリスシリカゲルの断面をSEM(電子顕微鏡)画像で見るとナノメーター(nm)サイズ( メソ孔)とマイクロメーター(μm)サイズ(マクロ孔)の2種類の細孔が見えます。